この記事について
この記事では、学習障がい(LD)に関するおすすめの書籍を紹介します。
うちの子は字が書けない
「うちの子は字が書けない」というタイトルが思わず目に入る一冊。
著者の発達性読み書き障害(ディスレクシア)を持つ息子さん(フユくん)が主人公の実体験コミックエッセイです。
わが子が字が読めない・書けないかもと思ったとき、こんなことが気になるかと思います。
- ディスクレシアの子どもの困りごとは?
- 今または今後出来るサポートは何?
- 将来、どう自立していくの?
この本ではこれらが発達性読み書き障害と診断されるまで(幼稚園~小学生高学年)、そして診断された後の学校生活、さらに高校生と大きくなってからと、フユくんの実体験を通して紹介されています。
フユくんが自分の特性を理解し、今よりも字が書けるようになりたいと努力する姿に感動してしまいました・・・
漫画が主なのでサクッと読め、ディスレクシアのことを理解する一冊目としてはぴったりの本です。
「うちの子は字が書けないかも」と思ったら 発達性読み書き障害の子の自立を考える
「うちの子は字が書けない」の実践サポート編で、漫画が少なく監修の宇野彰先生(発達性ディスレクシア研究会理事長、NPO法人LD・Dyslexiaセンター理事長)の解説が多めになっています。
漫画より文章が多めが良ければこちらがおすすめです!
LD(学習障害)のある子を理解して育てる本
「学習で困っている原因が、努力と関係なくほかにあるのかも?」「もしかしたらLD(学習障害)かも?」と思ったら、まずどうしたらよいのか。ひとくちに「読む」ことが苦手な子といっても、「音韻認識」が弱いためか、「見る力」が弱いためかなど様々な原因が考えられます。
この本では、LDに関する基礎知識だけでなく、チェックリストをもとに子どもの困難を具体的に把握でき、かかわりのポイントを分かりやすく解説しています。
また「見る」「聞く」「話す」「読む」「書く」「数」をテーマにしたおうちですぐ出来る遊びを紹介しています。日々の生活のなかでちょこっと出来るようなトレーニングばかりなのでおすすめです。
マンガでわかる読み書き指導: スモールステップで読めない、書けない子どもを伸ばす
後述の『発達が気になる子への読み書き指導ことはじめ』をマンガ化したもの。
文字を書くことを繰り返し練習させても、文字が書けるようにならない。これは衝撃でした。
漫画とはいえ、内容はかなり濃く読み書き指導の「スモールステップ」の手順と方法を紹介しています。読み書きが苦手な子・発達が気になる子に、読み書きをどう教えていけばいいのか・・・と悩んでる方におすすめしたい本です!本の中で紹介されている教材はダウンロード可。
発達が気になる子への読み書き指導ことはじめ
先の漫画版より更に指導内容が詳しく書かれています。早期教育を目的としたものではなく、発達の気になる子の文字学習がスムーズになることを目的とした本著。この本なくては我が家の読み書き指導は成り立ちません!
この本の手順通りに読み書き指導を週3~4日実践しています。3か月前は自分の名前しか読めなかった5歳のわが子が、平仮名の読みはマスター・書きは模写が出来るまでに急成長しました。
著者の鴨下賢一先生は2019年まで静岡県立こども病院に勤務していた作業療法士さん。作業療法士や理学療法士さんの知識ってすごいですよね(語彙力・・・)。
鴨下賢一先生の気になっている別書籍も合わせて紹介します。
子どもたちは楽しくあそぶことで、感覚と機能をそだて学習や対人関係など生活に必要なさまざまな力を身につけていきます。
本書では、子どもたちがうまくあそべない原因をさぐり、体を支える力やさまざまな感覚の発達、実行機能について解説し、日常生活の中で無理なく取り組めるあそびを紹介しました。
『発達が気になる子の脳と体をそだてる感覚あそび』で紹介したあそびが使いやすいカードになって登場!
不器用な子も特定の感覚が苦手な子にも配慮した、作業療法士が発案した144のあそびは感覚ごと、遊べる人数、場所ごとに分類してあります。保育園で家で、放課後デイでも使えるように楽しく意味のあるあそびを紹介しました。
文字の書き方、着替え、走り方など、1000人以上の子どもをみてきた作業療法士が教える、自信がつく77のアプローチ。
好評書『発達が気になる子への生活動作の教え方』の姉妹本。生活動作を獲得するために不可欠な手先の動きや、必要性や苦手度の高い動作について、基本の「き」からスモールステップで詳細に、丁寧にその方法や手順を解説。生活動作で躓く子どもにまずは試してほしい内容が満載。
ルールが守れない、コミュニケーションが苦手といった子どもに臨床経験豊富な作業療法士が教える学校で楽しく過ごすための40のアプローチ。